【意外と知らない】センサーサイズとは?作例を踏まえて解説‼

カメラ

はじめに

「フルサイズ」「APS-C」「マイクロフォーサーズ」といった言葉をご存じでしょうか。

これらは、カメラ内部にある光を取り込むイメージセンサーの種類の名前です。

下の画像の青緑色の四角い部分がイメージセンサーとなります。

 

このセンサーの種類によってカメラの機能が異なるわけですが、今回は、このイメージセンサーの違いによってどんな違いがあるのかみていきたいと思います‼

この記事で分かること

  • センサーサイズとは何か
  • センサーサイズによる違い

 

センサーサイズとは?

「センサーサイズ」とは、カメラが光を取り込むイメージセンサーの大きさのことを言い、

大きさによって「フルサイズ」「APS-C」「マイクロフォーサーズ」などといった呼び方が異なります。

実際のサイズは以下のようになります。↓(実寸大ではありません)

こう見ると、かなりの差がありますよね。

特に、フルサイズとマイクロフォーサーズを比べると約2倍の差があります。

では、大きさが異なることによって写真にはどのような影響があるのでしょうか。

フルサイズとAPS-Cの比較を中心にみていきましょう‼

センサーサイズによる違いとは?

センサーサイズの違いによって以下の5点が異なります。

  1. 画角
  2. 暗闇での性能
  3. 階調
  4. ボケ感
  5. 本体の大きさ・価格

画角の違い

光を取り込むセンサーが大きければ大きいほど、その分写せる範囲は広がります。

例えば、フルサイズとAPS-Cでは同じ焦点距離でも以下のようになります。

同じ焦点距離28㎜で撮影したものになりますが、APS-Cの方が被写体が大きく映っています。

フルサイズセンサーの方がAPS-Cセンサーに比べ約1.5倍大きいことから、画角も約1.5倍広く撮ることができます。

上記の写真は同じ焦点距離ですがAPS-Cの28㎜は、フルサイズでいうと1.5倍の42㎜で撮った画角とほぼ同じことになります。

 

逆にいうと、APS-Cはフルサイズより1.5倍寄って撮れるということです。

例えば野鳥を撮る際に焦点距離300㎜のレンズを使うとします。

フルサイズセンサーでは300㎜まで写せますが、APS-Cで撮れば実質450㎜まで寄って撮れるということになります。

 

以上のことを簡単に言うと、

センサーの面積が大きければ大きいほどより広い範囲を写すことができ小さければ小さいほど被写体をより大きく写すことができるということになります。

 

暗闇での性能の違い(暗所性能)

夜景など暗所での撮影では、センサーサイズの大きさがかなり影響してきます。

基本的に、センサーが大きいほど光を感知する量が多くなるため暗所でも十分な光を取り込むことができ、きれいに撮ることが出来ます。

APS-Cでも設定によって十分鮮やかに撮ることが出来ますが、フルサイズの方がノイズを抑えてより細かい箇所まで写すとができます。

階調の違い

階調とは、明るい部分から暗い部分のグラデーションのことです。

センサーサイズが小さいと光を感知する面積が小さいので、取り込む光の量が少なくなります。

なので、明暗差が大きい場所では白飛びや黒つぶれが発生しやすくなります

 

フルサイズのようにセンサーが大きければ、より階調をはっきり写すことができ明暗差大きい場所でも白飛び・黒つぶれすることが少なく撮ることができます。

 

ボケ感の違い

背景のボケ感はF値で設定できますが、同じF値でもセンサーサイズが異なるとボケ感にも影響が出ます。

画角の違いでも言いましたが、センサーが大きいほどより広い範囲を写すことができ、小さいほどより被写体を大きく写す(寄る)ことができます。

これを深掘りすると、

  • センサーサイズ大 → 広範囲を写せるが遠く(奥側)のものを写すのは苦手
  • センサーサイズ小 → 広範囲は写せないが遠く(奥側)のものは写しやすい

となります。

遠く(奥側)を写すのが苦手=ボケやすい ということですね!

本体の大きさ・価格の違い

センサーの大きさによって、カメラ本体や価格にも差が出てきます。

 

フルサイズではセンサーが大きいので、その分本体も大きくなり重量も増えます。また、それに伴い価格も高いものが多くなります。

逆に、APS-Cはセンサーがフルサイズより一回り小さいので、本体もフルサイズに比べ小さく軽量で機動性があります。価格も比較的リーズナブルなものが多いです。

 

これは完全に好みですが、自分が使うシーンを考えて使い分けるといいと思います。

 

まとめ

以上、センサーサイズによる違いをみてきました!

まとめると

センサーサイズが大きければ大きいほど・・・

  • より広い範囲を写すことができるが、遠く(奥側)を写すのは苦手
  • 暗所でもノイズを抑え細かい箇所まで表現することができる
  • 白飛び・黒つぶれしにくい
  • ボケ感が強い
  • カメラ本体が大きい・重い・高価

センサーサイズが小さければ小さいほど・・・

  • 広範囲を写すのは苦手だが、遠く(奥側)の被写体を大きく写すことができる。(フルサイズ換算すると約1.5倍の焦点距離)
  • 暗所でも設定によって綺麗に写すことができる
  • 明暗差が大きい箇所では白飛び・黒つぶれしやすい
  • 遠く(奥側)のものを写すことがため、ボケ感は弱い
  • カメラ本体が小さい・軽量・リーズナブル

となります。

センサーサイズの大きさによってかなり性能に差が出ることが分かります。

特に画角に影響が出るのは大きいですよね。

この記事が参考になれば幸いです‼

 

ちなみに、実は、スマートフォンのカメラにもこのセンサーは存在します。といっても、スマホ内に収めなければならないため、センサーはかなり小さいものですが。

スマホが一眼カメラの性能を超えられないのは、このセンサーの大きさが影響しているわけですね。

しかし、スマホ内にフルサイズ以上のセンサーを搭載することができれば一眼カメラの性能を超す日が来るかもしれませんね‼

コメント

タイトルとURLをコピーしました