【知らないと損?】写真を撮るのに不可欠な「F値(絞り)」を徹底解説!

カメラ解説(カメラ用語など)

 

こんにちは!

皆さんは、写真を撮るとき何を意識していますか?

綺麗な写真を撮るには、「F値」「シャッタースピード」「ISO感度」の3つを意識しなければなりません。しかし、この3つについて初心者の方は理解しにくいのではないでしょうか。

実は筆者もこれらにはかなり悩まされ、なかなか納得のいく写真を撮ることができませんでした。

なので今回は、「F値」「シャッタースピード」「ISO感度」の中から「F値」に焦点を当て解説していきたいと思います!

※「シャッタースピード」についてはこちら!

※「ISO感度」についてはこちら!

「F値」とは⁉どこを見れば分かる?  

F値とは、レンズの明るさを表す数字です。「絞り」ともいわれます。

なお、レンズで表せる最小のF値のことを「開放F値」といいます。

そもそも、F値ってどこを見れば分かるの?と思う方は、各々の一眼カメラのレンズを見てください!

筆者のレンズを例に出すと…

このレンズの場合は、下部の数字左側がこのレンズのF値となります。F値3.5~5.6までがこのレンズで表現できることになります。

※16~50の数字は焦点距離となりますが、その話はこちらの記事で!

F値(絞り)の役割とは⁉

写真や動画を撮るうえでF値には役割が2つあります。

  1. 明るさの調整
  2. 被写界深度の調整

以下では、実際の作例をもとにこの2つについて分かりやすく説明していきます!

明るさの調整

カメラは明るさが非常に重要になります。

撮っても撮っても暗い写真しか撮れない…その場合は、F値の設定が適切でない場合があります。

明るさを調整する一つの手段としてF値があるというわけです。

 

カメラレンズには下の写真中心部のように、6~9枚の羽のようなものがついています。実はこの羽がF値に大きく関係しています。

この羽を閉じたり開けたりして光が通る穴の大きさを調整しています

この穴が大きければ大きいほど取り込む光の量が多くなり明るく

小さければ小さい(光の量を絞る)ほど少ししか光が入らないので暗くなるということです。

F値は、小さいほど明るくなるので、F値小さい=穴が大きい・F値大きい=穴が小さいとなります。

調整できるF値の範囲はレンズによって異なります。一例として、筆者の所持しているレンズでどれくらい明るさに違いがあるのか見てみましょう。

TAMRON 28-200mm F2.8 シャッタースピード1/10 ISO 100
TAMRON 28-200mm F16 シャッタースピード1/10 ISO 100

TAMRON 28-200mmのレンズで室内で写真を撮りました。比較のために、シャッタースピード・ISO感度は変えずにF値だけ変更してあります。

比較を見ると一目瞭然かと思います。上の写真がF値2.8で明るく撮れているのに対し、下の写真はF値16と大きいために暗く撮れていることが分かります。

 

このように、F値には明るさを調整する役割があります。F値が小さいほど取り込む光量が多く明るく映り大きいほど光量を絞るために暗く映るということです。

被写界深度

2つ目は被写界深度(ひしゃかいしんど)です。

聞き慣れない言葉かもしれないですが、簡単に言うとピントが合う範囲のことです。

この被写界深度は、F値が小さいほどピントが合う範囲が狭く(浅く)なり、大きいほど広く(深く)なります。

よくポートレートの写真で「手前の人物にはピントが合っているが後ろの背景はボケている」ものを見るかと思います。この場合は、F値を小さくして撮影していることになります。

 

TAMRON 28-200mm F2.8 シャッタースピード1/25 ISO 100
TAMRON 28-200mm F16 シャッタースピード1 ISO 100

こちらも、参考のために写真を用意してみました。※明るさはシャッタースピードで調整してあります。

上の写真は開放F値の2.8、下の写真はF値16に設定してあります。

上の写真では、左側の人形(マルコ君)にはピントが合っているのに対し、右側のハンドクリームはボケていてピントが合っていないことが分かります。 下の写真では、上の写真よりハンドクリームのボケ感が減りよりはっきり見ることができるかと思います。

また、机に注目してみましょう。上の写真は全体的にボヤけているのに対し下の写真前方ははっきりと映っています。

このように、F値が小さいほどピントが合う範囲が狭く、大きいほどピントが合う範囲が広くなります。

つまり、「F値が小さい=背景がボケやすい」「F値が大きい=背景がボケにくくよりはっきり撮ることができる」というわけです。

 

この被写界深度はシーン別に使い分ける必要があります。

以下に、シーン別でのオススメF値を載せてきます。

  • F1.4~2.8 → ポートレート撮影や暗い場所での撮影
  • F2.8~10  → スナップ写真や商品の宣材写真(レンズの性能を最大限に引き出せるのはF8と言われています)
  • F10~   → 風景写真など全体にピントを合わせたいとき(※ブレやすくなるため三脚等で固定しながらの撮影をお勧めします)

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

F値には「明るさを調整する」「被写界深度を調整する」役割があり写真を撮るうえで欠かせない機能になります。

まとめると、

  • F値が小さい → 明るく背景がボケやすい
  • F値が大きい → 暗くより全体にピントが合いやすい

となります。

F値を使いこなすには慣れていくしかありません。

しかし、少しでも感覚を掴むことができれば一気に表現の幅が広がること間違いなしです!

 

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