撮影した写真を見ると、青空が真っ白になっていたり暗い部分が真っ黒くなっていることはないでしょうか?
写真を撮る方ならだれでも経験したことがあると思います。
今回は、この現象について解説していきたいと思います‼
この記事で分かること
- 白飛び・黒つぶれとは何か
- 白飛び・黒つぶれの原因
- 白飛び・黒つぶれの対処法
- 白飛び・黒つぶれのメリットデメリット
白飛び・黒つぶれとは?
白飛び・黒つぶれとは何ぞやということですが、
写真の明るい部分(特に空など)が真っ白に写ることを「白飛び」といい、
逆に暗い部分(逆光時など)が真っ黒くなることを「黒つぶれ」といいます。
ミラーレスカメラなどには、光を感知するセンサーがついています。
そして、このセンサーには光を記録できる限界があり、この限界を超えてしまうと白飛び・黒つぶれが起きてしまいます。
つまり、許容できない量の光がセンサーに取り込まれたときにこの現象が起こります。
白飛び・黒つぶれの例
白飛び・黒つぶれがイメージしやすいように実際の作例を踏まえてみていきたいと思います‼
といっても露出の記事で使用した写真と同じものになります笑
白飛びの例
下の画像が白飛びの例になります。
通常の写真と比較すると、背景の壁が真っ白になっていることが分かります。
黒つぶれの例
次に黒つぶれの例を見てみます。
分かりづらいので赤で囲っておきました。
通常の写真と比較すると、人形(マルコ君)の靴が台座の箱と同化していることが分かります。
また、台座の箱も蓋と本体の境目が黒くなり分からなくなっています。
白飛びと黒つぶれの対処法
白飛び・黒つぶれは、光の量がセンサ―の限界を超えたことによって発生するものなので、光の量を調整すればOKということになります。
光の量は「F値」「シャッタースピード」「ISO感度」そして「露出補正」をいじれば調整できます。
しかし、白飛び・黒つぶれしている場合どの程度調整すればいいか分からないという方は多いのではないでしょうか。
実は、カメラのある部分を見ればひと目で白飛び・黒つぶれしているかが分かります。
ヒストグラムを見よう!
光の量をどう調整すれば白飛び・黒つぶれを回避できるかといいますと、
「ヒストグラム」を見れば分かります。
上の画像は、先程の例の写真(通常)の設定画面になります。
F値などの設定が表示されていますが、この画像の赤で囲ってある箇所が「ヒストグラム」となります。
上の通常写真でのヒストグラムのグラフは真ん中に寄っていますが、白飛びしている場合だと右に極端に寄り、黒つぶれしている場合は左に極端に寄ります。
先程の白飛び・黒つぶれした写真の設定画面を見てみましょう。
上が白飛び、下が黒つぶれした場合の設定画面です。
いかがでしょうか、どちらもグラフが真ん中ではなく左右に寄っていることが分かります。
F値やISO感度をいじって、ヒストグラム内のグラフが真ん中に寄るように設定すれば白飛び・黒つぶれを防ぐことができます。
白飛び・黒つぶれのメリットデメリット
白飛び・黒つぶれのメリットは、1つの表現としてはアリといったところでしょうか。
特に、あえて黒つぶれさせることで重厚感を表現することができます。
しかし、デメリットとしては、後にレタッチ(編集)することができないという点があります。
ただ、白っぽい・暗い写真であれば後からレタッチして色味などを変えることができますが、完全に白飛び・黒つぶれしてしまうとレタッチすることができなくなってしまいます。
なので、なるべく白飛び・黒つぶれさせないで写真を撮ってみましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
初心者に多い白飛び・黒つぶれについて解説してきました。
簡単にまとめると…
- 白飛び…写真の明るい部分が真っ白に写ること。明るさの設定画面のヒストグラムが右に寄っている状態。
- 黒つぶれ…写真の暗い部分が真っ黒に写ること。明るさの設定画面のヒストグラムが左に寄っている状態。
- 対処法…ヒストグラム内のグラフが真ん中に寄るようにF値やISO感度を設定する。
となります。
カメラ初心者だと、白飛び・黒つぶれが起こってしまうことが多いと思います。
ひとつの表現としてはアリですが後で編集が効かなくなるのでおすすめはしません。
ヒストグラムを活用して白飛び・黒つぶれのない写真を撮ってみましょう!
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