一眼カメラで写真を撮ったことがある方なら誰もが使ったことがあるはずのレンズフード。
なんとなく使っている人や初心者の中には
レンズフードってなんの役割があるの?
と思っている方が多いのではないのでしょうか。
ということで今回は、「レンズフードの役割」について説明していきたいと思います‼
この記事で分かること…
- レンズフードとは何か
- 購入時の注意点や相場
- レンズフードの役割
レンズフードとは?
レンズフードとは、カメラフードとも呼ばれる、撮影の際レンズの先端に付けるカメラアクセサリ―のことです。
レンズに回しこみながら取り付ける「ねじ込み式」や、レンズにかぶせて固定する「かぶせ式」・レンズに内蔵されている「内蔵式」など様々なタイプがあります。
入手方法と購入時の注意点
入手方法
多くの場合は、レンズ購入と同時に付属品として付いてきます。
レンズに付属していない場合は、カメラ専門店や家電量販店などはもちろん、Amazonや楽天市場といったネットショップでも購入することができます。
購入時の注意点
先程「レンズに付いてくる」といいましたが、必ず付いてくるとは限りません。
店頭・ネットで購入するときはレンズフードの有無を確認しておきましょう。
特に、フリマアプリや中古のレンズを購入する場合はモノによってはレンズ本体のみが売られていることが多いので気を付けてください!
また、レンズフードの規格にも注意しましょう。
カメラレンズには、レンズ前方の直径を表す「フィルター経」というものがあります。
フィルター経を参考にレンズフィルターなどを選ぶのですが、レンズフードもこれに合ったものを選びましょう。
適切な規格のものでないと、上手く取り付けられなかったり写真に影響する場合があります。
自分で購入する場合は、レンズのメーカー純正のものを選ぶのが最も失敗しない選び方になります。
相場
大体1000~5000円の価格帯が相場になります。(筆者調べ)
可もなく不可もなくといった価格帯でしょうか。
もちろん、ワンランク上の素材や機能性を求める場合は相場を超えることもあります。
また、メーカーごとに価格が異なるので、よく吟味してから購入しましょう‼
主な形は2種類
レンズフードには主に2種類の型があり、それぞれに撮影の際の向き不向きがあります。
円型
円型はその名の通り円筒型の形をしているもので、主に望遠レンズに使用されています。
オリンピックやスポーツ中継などのカメラマンを見てみると、円型のレンズフードを使っていることが多いです!
花型
花型は四隅に切り込みが入っているタイプになります。
主に広角レンズで使用されることが多く、ポートレートや物撮りに向いています。
花型のフードには取り付ける向きがあり、下記のように長い羽が上下で短い羽が左右にくるように取り付けます。
逆向きに取り付けてしまうと、写真に写りこむ可能性があるので注意しましょう。
ちなみに、この写りこみのことを「ケラレ」と言います。
番外編 変わった型のレンズフードもある⁉
少し変わったレンズフードとして、素材がラバーやゴム製の物があります。
これは、夜景などを室内から撮影する際に使用します。
窓ガラスにフードをくっつけ光を遮断することで、室内の光をガラスに反射させずに綺麗に屋外を撮影できます。
スカイツリーなどの展望台や、雨で外撮影ができないときなどに役立ちます。
フードの役割・メリット編
レンズフードを取り付けることによるメリットをご紹介していきます!
レンズを保護できる
レンズフードを取り付けることで、雨やホコリ・砂などの汚れからレンズを守ることができます。
フードをつけておけば、うっかりレンズに触れて指紋がついてしまうことも少なくなるでしょう。
また、汚れだけでなく、ネックストラップをつけぶら下げているときや、物にぶつけてしまったときの意図しない衝撃からもレンズを保護してくれます。
ノイズや反射を抑える
レンズに入ってくる光を抑える役割があります。
日中や逆光などの光量が強い場合にはレンズフードを使用することで、強い光による「フレア」や「ゴースト」などのノイズを軽減させる効果があります。
「フレア」とは下の画像のように写真が白っぽくなったり霞んでしまう現象のことです。(画像の赤で囲ってある部分)
「ゴースト」とは、下の画像のように、光の玉のようなものが写真に写ってしまう現象です。(写真の赤で囲ってある部分)
ただ、これらのノイズは必ずしも写ってはいけないという訳ではありません。
上手くノイズを表現できれば、フィルムカメラのような写真を撮ることができるので、あえてそういったエモい写真を撮りたい場合は、レンズフードを使わない手もあります。
自分の撮りたい写真に合わせてレンズフードを使い分けましょう!
また、窓ガラスなどの透明な物越しに写真を撮る場合に、反射を抑える効果もあります。
レンズフードなしの場合、反射を抑えるためにはガラスにレンズをつけて撮影する必要がありますが、レンズを傷つける可能性があります。
フードありだと、反射を抑えガラスと接触する心配がないので、ガラス越しで撮影する際にはレンズフードをつけるようにしましょう!
ガラス越しに撮影する場合は、先程番外編で説明したゴム製のレンズフードがおすすめです。
デメリット編
取り外し・収納が面倒な場合も
レンズフードは上記の画像のようにひっくり返して収納することができます。
ただひっくり返すだけですが、筆者のレンズの場合、レンズからフードを取り外す際にかなりの力がいるものがあり、どうしても面倒に思ってしまう場面があります。
また、収納時にもフードありの場合はフードなしに比べかさばるように感じます。
微々たる違いですが、ズボラな方などはレンズフードを邪魔に感じることがあるでしょう。
被写体に寄れない
レンズフードを取り付けると、その分先端が長くなるのでどうしても被写体との距離ができてしまいます。
特に、マクロレンズを使うときには邪魔になる場合があります。
レンズフードは必要ない⁉
実はレンズフードは撮影に必須という訳ではありません。
レンズフードとほぼ同様の働きができる「レンズフィルター」というものがあるためです。
性能差で価格の幅が広く1000円で購入できるものもあれば、15000円以上するフィルターもあります。
このレンズフィルターはレンズの保護機能はもちろん、レンズに入る光量を調整できるものもあります。
また、レンズフードのようにかさばることもなく、一度取り付ければ撮影の際に取り外しをすることもなく撮影することができます。
取り外しや収納の面でわずらわしさを感じる方は、レンズフィルターを使用することをオススメします。
余談ですが、筆者はレンズフードとレンズフィルターどちらもレンズに取り付けています(笑)
カメラは精密機械なので、少しでも保護できるようにしています!
まとめ
いかがでしょうか。
意外と知らないレンズフードの役割について説明してきました。
面倒くさがりでない限り、メリットだらけなので是非使ってみて下さい‼
写真の出来だけでなく、レンズを汚れや衝撃から守ってくれるので外での撮影には必須のカメラアクセサリーとなります‼
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