こんにちは!
綺麗な写真を撮るには、「F値」「シャッタースピード」「ISO感度」の3つを意識しなければなりません。しかし、この3つについて初心者の方は理解しにくいのではないでしょうか。
今回は、「シャッタースピード」に焦点を当て分かりやすく解説していきたいと思います!
カメラ初心者の方だけではなく、もう一度シャッタースピードについて復習したい方にも向けて書きました!
是非参考にしてください!
※「F値」についてはこちらの記事を見てください!
※ISO感度についてはこちら!
シャッタースピードとは?
そもそもシャッタースピードとは何なのかというと、その名の通り、カメラがシャッターを切るスピードのことです。カメラ本体から設定できます。
例えば、
- シャッタースピード10 → 10秒間シャッターを開きっぱなしにして光を取り込む
- シャッタースピード1/200 → 1/200秒間シャッターを開き光を取り込む
となります。
シャッタースピードを使いこなすことができれば、普段とは一味違った表現ができるようになります!
シャッタースピードの役割とは?
シャッタースピードを速く・遅くすることによって、様々な表現をすることができます。
- シャッタースピードが速い → 瞬間を切り取ることができる
- シャッタースピードが遅い → 時間の流れを切り取ることができる
となります。簡単に言うと、動いている被写体の写り方が変わるということです。
また、明るさを調整する補助的な役割も果たしています。
役割① 時間の流れを切り取る
シャッタースピードが速い場合
シャッタースピードが速く設定されていると光を取り込む時間が短くなります。瞬間を切り取ることができるので、動くものが被写体の場合でもブレずに撮影することができます。
上の画像は、変な動きをしている筆者です。
シャッタースピード1/200・F2.8・ISO4000に設定してあります。
腕の部分が若干ブレていますが、変な動きをしているとは思えないくらいピタッと撮影できています。
シャッタースピードが遅い場合光を取り込む時間が増えるため、シャッターが切られるまでに被写体が動いてしまうとブレてしまいます。また、被写体だけでなく、シャッターが切られるまでにカメラ自体が動くとこれもブレの要因になります。
上の画像は、先程の写真と同じ動きをしている筆者になります。
シャッタースピード1・F14・ISO500に設定してあります。※明るさを均一にするためにF値とISO感度も変更しています。
ブレていることがよく分かります。
このように、シャッタースピードが速ければ速いほど被写体をブレることなく撮影することができます。
シャッタースピードが遅い場合
「シャッタースピードが遅い=ブレやすいなら、遅くする意味がない」と思う方もいるかもしれませんが、シャッタースピードを遅くするメリットはあります。
上の写真は、シャッタースピード8・F14・ISO500で撮影した写真です。
暗くした部屋で、三角形をなぞるようにライトを動かしました。8秒間シャッターを切るのでブレないように三脚で固定してあります。
上の写真のように、シャッタースピードが遅ければ遅いほど、その分光を取り込むので被写体の動きを写すことができます。この手法で同じように、滝から落ちる水や夜空の星の動きを写すことができます。
シャッタースピードを遅くすれば、光などの動くものの軌跡を捉えることができ時間の流れを表現することができます。
役割② 明るさの調整
シャッタースピードには、明るさを調整する役割もあります。
シャッタースピードが速い(シャッターを開けている時間が短い)=光を取り込む時間が短いため、暗くなります。
逆に、シャッタースピードが遅い(シャッターを開けている時間が長い)=光を取り込む時間が長くなるため明るくなります。
明るさの違いが分かるように参考画像を用意しました。↓
どちらの写真も、シャッタースピード以外の設定は変えていません。
このように、明るさを調整することは出来ますが、シャッタースピードだけで明るさを出そうとすると必然的にシャッタースピードが遅くなるので、ブレてしまう可能性があります。F値やISO感度との塩梅を見ながら設定しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか!
シャッタースピードについていかに要点をまとめました。
- シャッタースピード(速い) → 瞬間を写し出す・ブレにくい・暗く撮れる
- シャッタースピード(遅い) → 動くものの軌跡を捉える・ブレやすい・明るく撮れる
となります。
シャッタースピードはその速さによって表現の幅が広がります。
普段の写真撮影に少し飽きてきた方も、シャッタースピードを見直し星の軌跡を撮影してみてもいいかもしれませんね!
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